『アバウト・タイム 愛おしい時間について』 欧米版のび太が人を、家族を愛することの大切さをあらためて教えてくれた
もし、タイムトラベルができたら何をするか?
先祖は金儲けに使い、愛と友情を失った。
聡明な父は、本を読む時間に使い、ティムへ金儲けではなく理想の人生を送るために能力を使えと忠告した。
そして、ティムはタイムトラベルの能力を恋愛の為に使った…というストーリー。
ティムが何度も時間を巻き戻し、失敗しながらもメアリーのハートを掴んでいくのとても良い。
なんだか、のび太としずかちゃんみたいだ。
のび太が何でもドラえもんの道具に頼ってしまうので、欧米ではドラえもんがあまり受け入れられないと聞いたことがある。
ティムはドラえもんに頼るのではなく、自分の能力を駆使して失敗を繰り返しながらもメアリーのハートを掴んでいく。やっぱり努力って大事だ。
ティムとメアリーが結ばれた後に二人が出てくる扉がピンク色で本当にどこでもドアだったの笑ってしまった。
メアリー役のレイチェル・マクアダムスがとてつもなくかわいい。
前髪切りすぎてるところとか、チャーミング。
ティムがメアリーと2回目の初対面の時にテンパりすぎてタイムトラベルを使わなかったのとても共感できたし、初恋の人であるシャーロットに誘われてもタイムトラベルを使わずに彼女の誘いを断り、メアリーのところに帰ってメアリーにプロポーズするのとても良い。
子供が生まれる前の過去にタイムトラベルをするとその子は生まれないことになるという設定が物語の途中からキーとなる。
妹を更正させる為、ある時期より前に過去に戻らないよう二人目の子どもをつくろうと提案するティム。
そして、父の病気の発覚。
ティムは、父の最後の教えでタイムトラベルを使わず、毎日を普通のように過ごす。
父の葬儀の前、タイムトラベルを使って父に会いに行き、会話を交わす。
当たり前のような毎日。
人生はやり直しが効かないからおもしろいこともたくさんある。
メアリーが3人目の出産をティムに提案する。
それは、本当の意味で父との別れを意味する。
タイムトラベルを使って父に会いに行き、二人でティムの幼少の頃に戻り、最後に父と海辺を走る。
幸せを噛み締める二人。
後悔だらけの毎日。
それでも僕はこの映画を通じ、当たり前に生きることの大切さにあらためて気づかせてくれた。
精一杯生きよう。
Nick Cave「Into My Arms」
https://youtu.be/gxAOL_w2Ujo