僕の『僕の頭の中』

音楽や本、ラジオなどのポップカルチャーと自分語り

最近、「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」を聴いてる


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僕が中高生の頃、深夜ラジオといえば「ナインティナインのオールナイトニッポン(以下、ANN)」だった。

テレビの時とは違う素のナイナイのフリートークや下ネタ満載のコーナーの数々(「ジャネット」や「悪い人の夢」の下ネタはここでは紹介できないくらいひどい。でも面白いから困る。ジュディ・オング「魅せられて」のあまりにもひどい替え歌が未だに耳に残っている。)、年末に恒例となっている出川哲郎との「僕たちのLOVE&SEX」…。
そのどれもがおもしろくて、毎週木曜日は夜更かしをしていた。
 
それがいつしか聴かなくなってしまった。
いや、いつしかじゃないな。我らがリーダーである岡村隆史が長期休養する少し前辺りから聴かなくなっていった。
あの頃の岡村隆史はファンである僕から見ても不安になるくらいおかしかった。
常に何かに対して怒っていたし、強迫観念に捕われていたように思う。
岡村隆史が何か発言する度にネットニュースをざわつかせていた。
 
あれだけおもしろかったナイナイのANNを聴くのが辛かった。
そして、僕は聴くのを止めた。
 
岡村隆史が休養中で矢部浩之がゲストを交えながら頑張って放送していた時も、ナイナイ二人での最終回の時も、僕はナイナイのANNを聴くことができなかった。
僕はナイナイのANNで笑っていたかった。
もし、モヤモヤが残る放送だったら…と思うと聴くのが怖くて聴けなかった。
 
そんな僕が、なぜ今になって岡村隆史のANNをふたたび聴いているかというと、聴かなくなった原因をつくったネットニュースがきっかけである。
4月18日、モニタリングでオードリー春日が11年愛を実らせての一世一代のプロポーズに世間が歓喜していたあの日。
ネットニュースによると、岡村隆史は架空の嫁と一緒にラジオをするというとんでもないカオスな放送をしていたらしい…。
僕は、また岡村隆史が休養するんじゃないかと心配になり、radikoで18日の放送を聴いてみた(radikoって本当に便利。radikoでラジオの聴き方がガラッと変わった!)。
 
嘘嫁回。
ネットニュースの通り、いやそれ以上のカオスっぷりで、岡村隆史は架空の嫁と結婚したという体のラジオを放送していた。大事なスペシャルウィークにも関わらず。
ゲストは吉本の後輩である麒麟川島とインパルス堤下。二人の馴れ初めや初デート、初キッスのエピソードに若干引き気味になりながら懸命にフォローしていた。嘘嫁のスリーサイズが過去に岡村隆史と週刊誌に撮られた熊田曜子とまったく同じだったのはカオスを通り越して、さすがの僕も怖かった…(でも爆笑してしまう。悔しい。)。仕事で沖縄にいるミキ昴生に電話をかけて岡村、川島、堤下の三人でイジる件も最高(岡村隆史の「女子高生」と同じイントネーションでの「ミキ昴生」呼びにゲラゲラ笑った)。
傍から見るとこの日の岡村隆史のANNは相当カオスな放送をしていたと思う。
ラジオ好きである年下の友人へこの日の放送の感想について聞いたら、ただただ怖がっていた。
そう思ってもしょうがない。
 
でも、ひさしぶりに聴いた岡村隆史のANNは、僕にとってとてつもなくおもしろかった。
 
岡村隆史の最近の仕事の充実っぷりがとても反映されていたように思う。
長期休養から復活し、コンビでの仕事もほぼなくなったが、「チコちゃんに叱られる」や「おかべろ」等、マイペースに活躍する岡村隆史にとってラジオは精神安定剤であり、ライフワークである。
これからは毎週聴こう。
ラジオっていいな。
 
余談だが、元号が令和になって1回目の通常放送回のゲストが中居正広で、二人が昔話を交えながら、古くからの友人として楽しく放送していてとても良かった(中居くんの前で岡村隆史がキムタクとのエピソードを話したのも良かった。)。嘘嫁回でなく、こちらをスペシャルウィークに持ってこなかったの、謎だ。
平成を代表する二人のテレビスターのトークを聴くことができるこの回は一般人にもオススメなので、なんらかの方法でぜひ聴いて欲しい。

 


岡村隆史「思い出がいっぱい 広東語ver.」
https://youtu.be/sQRSsAxR2as